おむつなし育児とからだのあれこれ

2人目でおむつなし育児にどハマりしてアドバイザーになりました。普段は看護師、助産師として働いています

わたし的!月経血コントロールとおむつなし育児の共通点

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 おむつなし育児、これは、大人が「今おしっこしなさい!」と時間を見計らってトイレに連れて行き、赤ちゃんの排泄をコントロールするのではなく、赤ちゃんが排泄したそうな時に、おむつ以外の開放空間で排泄できるように大人がサポートするというものです。(私の認識では)

 

これを実践して約1年が経とうとしていますが、私はもともと「月経血コントロール」というものを生活に取り入れていて、この2つはとてもよく似てる、、、と感じています。

 

月経血コントロールを知ったのは確か長女が保育園時代、、20代前半ごろ。

『女は毎月生まれかわる』という本を読んだのがきっかけです。

 

 

月経血を垂れ流し状態にするのではなく、トイレで意図的に「排血」する。

昔の着物の女性はみんなこれができていた。

ということらしいのです。

経血が下着や生理用品に垂れ流しになっていなければ、毎月おしもが蒸れることもなく、かゆみや肌荒れと戦うこともなくなりますね。

 

現在は良いレビューが多いのですが、当時は確か、結構な酷評を目にしたのを覚えています。

 

 

人体の筋肉には、

「横紋筋」:例えば手足の筋肉のように自分の意思で動かすことができる筋肉

「平滑筋」:自分の意思では動かすことができない筋肉。わかりやすい例えは心筋(心臓は意思に関わらず勝手に動いてますよね)

 

があるのですが、「子宮の筋肉は平滑筋だから、自分の意思で経血をプールしておくことなど不可能だ!」とか、「膣自体は経血の通り道なんだから溜められるわけがない!」「不衛生だ!」とか。

こんな批判をよく見かけました。

 

不衛生、というのはナプキンに垂れ流してそれを放置して挙句蒸れ、においが気になるのとどっちが不衛生なのか??と疑問なのですが、ほかは「まー確かにそれはごもっとも」なところもあり。

 

しかしそもそも月経血コントロールは自由自在に子宮の筋肉をあやつり血液を排出するという特別な人だけがなせるワザではございません。

膣や骨盤周囲の骨盤底筋群を鍛えることによって、膣自体をピタリと閉められるようにするところから始まるのです。

これが、どうも世間では「経血をめっちゃ体内に溜めておくことができる技術があるらしいでもそれって健康的にどうなの?」みたいな認識が多々あって、批判を受けてしまっていたのだと思うのです。

 

 

アラサーの私が20代前半から月経血コントロールにトライし続け、「はは〜んこういうことか」と、とうとう自分なりに理解したのは、

「月経血コントロールは、経血を体内に溜めることがメインなのではない」

ということでした。

「出す」ことにフォーカスすると自然にコントロールができてくるのです。

 

経血とかその他分泌物(おりものとか)は、子宮口の周囲に蓄積しています。

それがある程度の量になったり、腹圧がかかったりすると膣から排出されるので、そのタイミングを見計らってトイレで排血する。

キュッと膣に力を入れていきむ感じ。お産のときにいきんだことがある人はあんな感じ。

それを繰り返していると、自然に骨盤底筋が鍛えられるのか?

夜なんかは、夜中目が覚めた時にトイレに行っておいたりすることで、意識しなくてもほとんど生理用品を汚すことなく、朝を迎えることもあり。

昔は夜用のオムツみたいなパッドあててましたよ、私も。

 

こちらの意思で長時間経血をプールするのではなく、経血が出そうだな・・・というタイミングでトイレに行き、排血する。

(仕事で長時間トイレにも行けないくらい忙しい時は正直難しいのですが。)

 

 

これ、おむつなし育児となんだか似てませんでしょうか。

赤ちゃんが排泄したそうな時に、しかるべき場所に連れて行き、排泄してもらう。

開放空間で排泄することで

「は〜〜〜スッキリした」

を味わえるのは月経血コントロールとの共通点。

あからさまな話で申し訳ないのですが、「そろそろ血がたまっていそうだな〜」というときにしっかり排血することができるとかなりスッキリします。

 

 

昔の人は・・・もしかしたら同じ感覚で、赤ちゃんの排泄にも自分の月経にも向き合っていたのかもしれません。